ROCKWOOLグループ、第1半期(H1)2025年業績発表

2025年8月21日

長期的価値創造に向けた投資を継続、市場不確実性を反映して見通しを調整

市場の不確実性を反映して見通しを調整しつつも、当社は長期的な価値創造への投資方針を堅持します。


CEOコメント

「厳しい市場環境と地政学的な不確実性を考慮し、通年の売上高は前年並み、EBIT(営業利益)率は16%未満になると予想しています。

一部市場では販売数量が減少し、他市場では成長が鈍化しましたが、2025年上半期としては全体的に満足できる売上と利益水準を確保しました。テクニカルインシュレーションは引き続き好調で、英国・スペイン・イタリア・ルーマニアなど複数の欧州市場も堅調でした。一方で、北欧諸国など複数の市場では二桁の売上減が見られました。

短期的な困難はあるものの、将来については楽観しており、生産能力拡大、脱炭素化、デジタル化への投資を継続します。」

CEO イエス・ムンク・ハンセン


2025年第1半期(H1)業績ハイライト ※1ユーロ=170円換算

  • H1 2025 売上高:19億4,700万ユーロ(約3,309億9,000万円)、前年同期比1%増。
    2024年の買収効果がプラス2%ポイント寄与。

  • Q2 2025 売上高:9億8,800万ユーロ(約1,679億6,000万円)、前年同期比2%減。
    2024年の買収効果のプラス影響は2%ポイント。

  • H1 2025 EBITDA(利払・税引・償却前利益):4億5,000万ユーロ(約765億円)、EBITDAマージン23.1%。前年同期比1.2ポイント低下。

  • Q2 2025 EBITDA:2億2,700万ユーロ(約385億9,000万円)、EBITDAマージン23.0%。
    減益の要因は国別・製品構成の影響および複数工場での効率低下。前年同期比2.1ポイント低下。

  • H1 2025 EBIT(営業利益):3億700万ユーロ(約521億9,000万円)、前年比10%減。
    EBITマージン15.8%(前年同期比▲1.9ポイント)、主因は投資に伴う減価償却増。

  • Q2 2025 EBIT:1億5,300万ユーロ(約260億1,000万円)、前年比19%減。
    EBITマージン15.5%(前年同期比▲3.2ポイント)、主因は投資関連の減価償却増およびトロンハイム工場閉鎖に伴う減損。

  • H1 2025 投資額:1億8,700万ユーロ(約317億9,000万円)。
    主な案件はルーマニアでの生産能力拡大、北米新工場建設、生産ライン電化、デジタル化。

  • 営業キャッシュフロー(財務項目・税引き前):3億2,300万ユーロ(約549億1,000万円)、前年同期3億9,400万ユーロから減少。

  • 自社株買い(H1):B株1,859,800株を総額7,000万ユーロ(約119億円)で取得。

2025年通期見通し

  • 売上高:現地通貨ベースで前年並み(従来見通し:1桁台前半の成長から下方修正)
  • EBITマージン:16%未満(従来:約16%から下方修正)
  • 投資額:約4億5,000万ユーロ(約765億円)、買収を除く